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子育てについて

2023/01/28

そのしつけ・・あなたは大丈夫? 

子どものために、将来困らないように・・
そんな思いで、子育て中に、自分が受けてきた子育ての方法を実践してたら、それは実は虐待だった。

そのようなことが事件として、報道されることが多いのはあなたもご存知ですよね。

でも、そんな育て方しか知らなかったら、仕方がないってこともありますよね。
ですので、虐待ってどんなことなのかを知っておくことが必要かもしれません。
今回は、そのあたりについて、お話ししていきますね。


子どもの虐待ってどういうこと?

2022年、静岡の民間保育所で、保育士の1歳児への虐待が内部告発によりニュースになりました。
子どもは、まだ言葉を自由に扱うことができません。
それをいいことに、自分のストレスの発散のためや、楽しみのために、子どもの嫌がることをするなんて、本当に許せないですよね。

子どもが好きだから、保育士として保育に携わっている人から見れば、信じられないことだと思います。

けれども、国が定める配置基準という、子どもの人数に対する大人の人数があって、確かに1人1人を大切にする保育をしようと思うと、人が足りないという現状ではあります。

だから、許されるということではないけれど、確かに1人で1歳児を6人も見ることは本当にできないものです。
双子でも、1人の親が見るのは大変です。
それを大人1人で子ども6人、そんなこと実際は本当に難しいものです。

もちろん保育士はプロですから、一般のお母さんとは違いますけれどね。



家庭内でも虐待は起こります。

一般的に虐待というと、体にあざができるような暴力をイメージすることが多いと思いますが、虐待には大きく分けて4つの種類があります。

身体的暴力、心理的暴力、ネグレクト、性的虐待

ところが、現在は、もっと細かく虐待の分類するようになっています。

保育所や幼稚園、子ども園、各学校では、下にあるようなことに気をつけるようにしなければならないことになっています。

【子どもの様子がおかしい】
 ・季節に合わない衣服や、不潔な衣服を身につけている。
 ・夜遅くまで外で遊んでいたり、家に帰りたがらない。
 ・基本的生活習慣が身に付いていない。
 ・特に病気でないのに身体的発達が著しく遅れている。
 ・身体に不自然な外傷、あざ、火傷などが見られる。
 ・表情が乏しく、無表情、笑わない。
 ・食事に対して異常な執着を示す。
  ・落ち着きがなく、乱暴である。                       

【親の様子がおかしい】
 ・子どものけがや傷跡の説明が不自然である。
 ・子育てに疲れている様子が見られる。
 ・いつもイライラして、子どもに当たり散らしている。
 ・しつけと言って殴る、蹴るという行為が見られる。
 ・子どもについて話すことがよく変わる。
  ・地域や親族との交流がなく孤立している。

児童虐待の種類 としては
             
【身体的虐待】
・児童の身体に外傷を生じるような暴行を加えること、首を絞める、殴る、蹴る、投げ落とす、タバコの火を押し付ける、熱湯をかける。
・冬戸外に締め出すなど生命・健康に危険のある行為。

【性的虐待】
・児童にわいせつな行為をすること・させること、子どもへの性的行為の強要・教唆、性器や性交を見せる、ポルノグラフィーの被写体などに子どもを強要するなどの行為。
【ネグレクト】
・著しい減食、長時間の放置、保護者の監護を怠ること。
・重大な病気になっても病院につれていかない、乳幼児を家に残したまま度々外出する。
・乳幼児を車の中に放置する、適切な食事を与えない、極端に不潔な環境の中で生活させるなど保護の怠慢や拒否により健康状態や安全を損なう行為。

【心理的虐待】
・児童に著しい心理的外傷を与える言動を行うこと、子どもの心を傷つけるようなことを繰り返し言う、無視する、他の兄弟とは著しく差別的な扱いをするなど心理的外傷を与える行為。



しつけと虐待の違いはその目的にあります。
しつけは子どものため、虐待は大人のためのものです。

しつけと虐待の違いとは?               


しつけと虐待の違い

しつけとは、子どもの人格や才能を伸ばすことで、社会性を育む行為です。
虐待とは、大人が自分の利己的な感情や考えによって、無理やり子どもを支配する行為を指します。
しつけと虐待の違いに悩んだら、以下の2つのポイントを押さえておきましょう。
* 子どもの体や心に苦痛を与えていないか
* 本人が理解できる方法で伝えているか
言うことを聞かないので顔を叩いた、罰としてご飯を与えないなどは体罰に当たります。
また、無視をする・兄弟と比較して貶すなどの行為も心理的虐待です。


うまくしつける2つのコツとは?

厚生労働省で紹介されている子どもと向き合うコツ

①CCQを意識する
子どもに話しかける時は
* Calm(穏やかに)
* Close(近づいて)
* Quiet(落ち着いた声で)
を心がけると、言いたいことが伝わりやすくなります。


『走らないで』と怒鳴るのではなく、『歩こうね(歩きましょう)』と肯定的に話すことも大切です。
また、片付けの際は「一緒に片付けよう」と声をかけるなど、『一緒にやる』ことも効果的な方法になります。
子どもの自己肯定感を育むために褒めることも忘れずにしましょう。

② クールダウンの方法を決めておく
時間や心に余裕がないときは、子どもにイライラをぶつけやすくなります。
* 深呼吸をする
* 窓を開けて風にあたる
* ストレスが発散できるものを探す
などクールダウンできる方法を見つけておきましょう。


育児の悩みを相談する、一時預かりや家事代行サービスを利用するのも1つの方法です。
しつけをする時は、子どもが理解できる方法で、自発的に動けるように、落ち着いて促してみましょう。
参考:どこまでが『しつけ』で、どこからが『虐待』?? 奈良県 
参考:体罰等によらない子育てのために(素案)厚生労働省


これは、虐待に至らないようにと、厚労省が提案している一般的な方法です。
ただ、実際には、子ども一人ひとりは違うものですので、この方法が当てはまらなくて困ってしまうこともあるようです。

そんな時に、是非私の相談を活用してほしいです。

一生懸命なのに、うまくいかないってことは、あなただけではありません。
詳しくお話を聞かせていただいた上で、あなたのお子さんに合った方法を一緒に考えさせてほしいと思います。

あなたも、お子さんも笑顔で過ごせることをお手伝いさせてください。

そのしつけ・・あなたは大丈夫? 
そのしつけ・・あなたは大丈夫? 

2022/12/28

「子は親の鏡」を意識して

これは2歳児の男の子が大人のマネをして私を驚かせた話です。


「子は親の鏡」

あなたも、この言葉を一度くらいは耳にしたことがあるでしょう。

子どもは親のしていることをとてもよく観察していて、なんでも真似をするという意味ですね。

いいとか悪いとか、そんなことには無関係に、親がすることは全てが子どものモデルとなり、同じように行動するようになるということです。




ずいぶんと前のことですが、「水戸黄門」というテレビ番組があったことをご存知でしょうか。

江戸時代、日本全国を巡り、悪い奴らを懲らしめながら旅をする水戸光圀公の一話完結時代劇番組。

いつもお付きの助さん角さんという武術の達人を従えて、悪者退治をしていくという勧善懲悪のお話は当時子どもだった私も親と一緒に毎週見ていました。

悪いことをしていたら、必ず見つかって罰を与えられるというイメージを植え付けられる感じの内容で、「ひかえおろう‼︎この門どころが目に入らぬか‼︎」と、印籠を見せて悪者を成敗していく爽快感が、当時の大人たちには心地よかったのでしょう。
それくらい虐げられている大人が多かったのかもしれません。


今考えると、印籠を見ただけで「ははぁ〜」と地面にひれ伏す悪代官や悪商人など、この権力の大きさには、逆に怖さを感じるくらいです。

ただ当時子どもだった私は「すごい人がいたんだなぁ」と、特に気にしてはいませんでした。

毎週その「水戸黄門」を見ては、悪いことをしたらダメなんだとか、悪い人は必ず捕まって罰を与えられるんだと、素直に感じていたと思います。



なんだか、とても話が飛躍してしまいましたね。


そうそう、私がお伝えしたかったのは、この勧善懲悪を知らず知らずのうちに身につけていたということも、ひとつですが、そのが大好きだという2歳児さんのお話です。



この2歳児、かぁくん(仮名)は、おじいちゃん子。

いつもおじいちゃんが保育所への送迎をされていました。
おじいちゃんはいつもズボンのポケットに両手を突っ込み、背中を丸めていました。

そしてかぁくんも、おじいちゃんと全く同じような格好で背中を丸めて歩く子どもでした。


おじいちゃんは、お迎えの時、外廊下のところで職員と話していても、突然、「カーッ‼︎ペッ‼︎」と、痰を吐き出すことも多く、えっ⁉︎と初めて見るときは驚くことも、田舎の保育所で、私たち職員も慣れてしまっていたのもあったのでしょう、それほど嫌悪感は持たず、あらあら、と思っていました。


そんなある日、外遊びから部屋に入ろうとしていたかぁくん。


いつものように、ズボンのポケットに両手を突っ込み、背中を丸めていました。
そして、外廊下から靴を脱いで入る前に「カーッ‼︎ペッ‼︎」と、まるでおじいちゃんがするように、唾を吐き出したのです。


えぇっ⁉︎

2歳児が⁉︎

これっておじいちゃんがやってるのを見て覚えた⁉︎

おじいちゃんの行動には、それほど驚くことがなかったのに、子どもが同じ行動をすることが、こんなにも驚きだったとは‼︎


その痰を吐く姿が、あまりにもおじいちゃんにそっくりだったので、どんな行動でも、子どもにはマネされてしまうんだ‼︎


2歳児という小さな子どもでも、マネしちゃうんだ‼︎


子どもにマネされて困ることは、大人がしないこと。


そのことがあってから、それまで以上に自分自身も気をつけるようになりました。

また、保育所や幼稚園で、出会う親御さんにも、「大人が気をつけるべきこと」として機会を見てお伝えするようにしています。


今、このブログをお読みいただいているママやパパにも、そしておじいちゃまおばあちゃまにも、子どもにマネされてもいい行動を心がけるようにお話ししてみてくださいね。

もちろん、すでに気にされているとは思いますが、今再び、家族で確認しておくといいかもしれません。


あの態度嫌だなぁって思っていたら、実は自分がやっていた・・なんてことにならないように、心がけられるといいですね。


最後までお読みいただきありがとうございました。

「子は親の鏡」を意識して
「子は親の鏡」を意識して

2022/12/15

子どもを尊敬するってどういうこと?


「尊敬」という言葉は誰でも聞いたことがあるはず

けれども、「尊敬」ってどういうことですかと、尋ねられたら
「相手を敬うこと」って答えるかもしれないですね

「相手を敬う?」ってどういうこと?

「相手の意見を尊重すること」と答えるかもしれません



大人同士なら、そういうことも、意識できるし想像できるでしょう

では、赤ちゃんを「尊敬」するとは、どうすることでしょう


妊娠して出産して子育てが始まる


もちろん可愛いから 愛おしいから
甲斐甲斐しくお世話をしていくことでしょう

赤ちゃんが泣いたら、おむつが濡れていないか確認し
お腹がすいいていないかと、ミルクやおっぱいを与える
眠いのでないていると感じたら、ゆらゆらとあやして寝かせる

そんなふうに可愛い時は、優しく丁寧にお世話をすることができるのです


でも、年齢が上がり、「イヤイヤ期」や「反抗期」が来たら
親の言うことを聞かなくなり、憎らしいことを言ったりするので
「もう知らない!」と言いたくなってしまうもの


優しく声をかけているのに、「いや」と一言だけで返されると
イラッとくるのではないでしょうか?


そして、何を言っても「いや」と言われ
一生懸命作った食事を「いらない」と言われたら
もう切れてしまうなんてことになってしまうのです


そんな時に子どもを尊敬すると言うことを知っていたら
きっと関わり方が変わるはずです


どうして嫌なのかしら?

きっと、そう言う時期だから、そう言いたいだけなのよね
そんなふうに言うのも、成長した証拠

そう考えられると、イラッともしないし、キレることもありません


反抗期も同じで、自我が出てきた証拠と、子どもの成長を
ヨロ平野敬子子ベルくらいであると、腹も立たないってことなんです


保育においては「子どもを尊敬する関わり」とは
例えば、子どもが鼻水を垂らしているのを見た時に
黙って鼻水を噛み取ってしまうのではなく
「鼻水拭き取ってもいい?」って一言尋ねてから
鼻水を拭き取ってやるということ


抱っこで移動する時も、「〇〇ちゃん、給食食べに行こうか?」と
声をかけて前から抱き上げて、移動する


子どもは、まだ言葉を話せなくても、一人のヒトとして
対応することが「尊敬」するってこと


だって、大人には黙って鼻水も拭き取らないし
後ろから抱っこするなんてことないですよね


親であっても、保育者ならもちろん
子どもを「尊敬」することを忘れないでいることが
とても大切なことだと思います


そういう対応をすることが、子どもの自己肯定感を育むことになり
なんでも自分でやり遂げようとする子どもを育てることになるのだと思います


さて、悩めるあなたは、どんなふうに子供に関わっていますか?


どんなふうに関わることがいいのかに迷っているあなたは
ぜひ、ご相談ください。
あなたとお子さんのために、お待ちしています。













子どもを尊敬するってどういうこと?
子どもを尊敬するってどういうこと?

2022/12/07

ペアレントトレーニングで取り戻せるママの笑顔


ペアレントトレーニングで集まってくださったあるお母さん。
とても美しくて、地域の子育てひろばに子どもと来ている時も、とても上手に子どもに声かけをして関わっていらっしゃる印象の、素敵なお母さんでした。
そのママを知る人は、口を揃えて、「あのお母さん、めちゃくちゃいい感じ!」「とても優しくて、いいママよね!」と話していました。
そんな素敵なママが、ペアレントトレーニングに参加すると言って来てくださった時には、以外か人が参加してくれるな・・とちょっと意外だったので驚きました。

他の参加のママと一緒にペアレントトレーニングが始まっていきました。

どんなことが困っているの?

それぞれのママたちが、子育てで困っていること話し始めていきます。
すると、そのママの順番になって、驚くお話が始まりました。

物静かで子どもにも優しく声をかけ、素敵なママの代名詞のようなママなのに、実は怒鳴ってしまうというお悩みを話してくださいました。


ママ自身は、子育てで怒鳴ったりしてはいけないことを承知で、そんなふうにしたいと思っているそうです。
でも、おもちゃの片付けなどの時に、初めは優しく静かに「片付けしようか」と声をかけるんだけど、子どもはすんなりきいてくれない。
次に、少し強い口調で、「おもちゃ、お片付けして」と声かをかける。
でも、片付けしようとしない子どもに、「片付けしてって言ってるでしょ!!」と大きな声で怒鳴ってしまう。
それが悩みだと話してくれたのです。


まさか、このママがこんなお悩みを持っているとは、誰も想像できないことでした。
私もとても驚いて、「あなたのようなママが怒鳴るなんてイメージがなかったので驚きました。」と
お伝えしたら、「よく言われるんです。でもそれが辛くて・・。」と答えてくれました。


これは大変失礼なことを言ってしまったと、申し訳なさでいっぱいになったのですが、「以前、よく似たイメージのお母さんからご相談があって、そのママの悩みもある方法ですっかり解決したんですよ」と話しをすると、「そんなふうに解決できるようになりたい」と再び答えてくださいました。


まずはどんな時に、怒鳴ってしまうのか、子どもはどんなふうに反応するのかをお聞きしていきます。
そして、その直前にはどんなことが起こったのか、それについて丁寧に聞いていきます。
その時、子どもはどんなことをしたかったのだろう。
その時、どうしてママのいうことをすぐに聞けなかったんだろう。
怒鳴らなくて済むようにするためには、どんな準備をすればよかったんだろう。

そんなことを少しずつ話していきます。
こちらからの質問に、その時のことを思い出しながら、子どもの様子や、自分のことを振り返ると
どんなふうにしたらうまく怒鳴らずに済むのかが、見つかりました。


「そうか!こうしたらよかったんですね!!」

こちらから「こうしてください、」「ああしてください。」なんてことを伝えることはありません。


子どもはそれぞれ個性があって、ひとりひとり違います。
ですから、「こうしてください。」という決まった方法では、うまくいかないものです。

そこで、私のペアレントトレーニングでは、子育てに必要な考え方を基本のところをみんなで学んでいきます。


そして、ママも表情が柔らかくなり、子どもも笑顔になっていきます。


あなたも、困っていることがあれば、自分が笑顔になるために、そして子どもが笑顔になるために
一緒に学びましょう。
ご相談、お待ちしています。




ペアレントトレーニングで取り戻せるママの笑顔
ペアレントトレーニングで取り戻せるママの笑顔

2022/11/29

「先生にちゃんと挨拶せんか!!」・・父は子どものモデルです


「先生にちゃんと挨拶せんか!!」・・父の態度を子どもが真似る


随分前のことですが、こんなことがありました。

幼稚園に子どもを送り届けて来たお父さんが子どもにこう言いました。

「先生にちゃんと挨拶せんか!!」

この言葉、そっくりそのまま父に返したい!!

私はそう思いました。



その子どもは、いつも元気な男の子。

運動あそびでは、いつもクラスの子どもの中で1番の子どもでした。

クラスで何かを話し合うときは、とても面白いアイデアを出したり、

クラスみんなで何かを作る時には、頭を使ってどんどん進めていくタイプ。

クラスでは、頭が良くて力持ち、そしてなんでもできる、一般的に言うと、モテるタイプの子どもでした。


と言っても、まだ幼い子どもでしたから、モテるとかありませんでしたけれど。



ところが、ある日、彼の様子に異変がありました。

保育室で友だちと遊んでいる時も、日直さんで、みんなの前で話す時も、給食を食べてる時も、瞬きを普通以上にパチパチとするのです。

「あれ?」

いつもこんなに瞬きしてたっけ?

私はいつもの様子を振り返ってみました。


彼のことを見てなかったのかな?
だから気づかなかったのかな?

そんなふうに考えてみたけれど、やはりその様子はいつもとは違う様子でした。



それで、とても気になったので、その様子をお迎えに来られたお母さんに尋ねてみました。


すると、お母さんも、彼の様子を気にしておられましたが、詳しいことは話してくれませんでした。



そして、その後しばらくして、お母さんから、ご相談がありました。


その家庭では、子どもがいけないことをした時、父が長男である彼をきつく叱ることがあるとお母さんが話してくれました。


「きつく」とは、「暴言」「暴力」を指していました。



そうです。

少しやんちゃな彼は、家庭でも、もちろんやんちゃな姿を見せていたようで、その結果として、「きつく」叱られていたのです。

「きつく」叱られる

「暴言」と「暴力」

それは「しつけ」と称する体罰。

そしてそれは、別の言い方をすれば、「虐待」ということです。



彼は、確かに兄弟を泣かしたり、母に反抗したり、いろいろな場面で、父の怒りを買ってしまうのでした。

けれども、だからと言って、「きつく」「暴力」で言うことを聞かせようとするのは、子どもの立場からすると、こんなに悲しいことはないでしょう。


父親は、男の子のモデルです。


どんなに、父親のことを嫌っていても、よく似てしまうということは、
よくあることです。


嫌っているのに、同じようになりたくないのに、
なぜか、似てしまう。


それはとても残酷なことだけれど、本当によくあることなんです。


この男の子はまだ、大人になってはいないので、最終的にどうなるのかは
分からない。


けれども、子どもは身近に見るものをモデルとしてしまう特性があるので、
真似したくないと思っていても、ふとした行動や、ふとした言動など、知らない間に似てしまうのです。


この子は、残念ながら、すぐに手を出してしまう・・そんな一面がありました。


そこで、お母さんは家族で相談して、対応を考えました。


男性としてのモデルである、お父さんに、「暴力」と「暴言」を控えてもらうようにお願いして、父もそれに応えようとしました。


そして、父は変わりました。

父の関わり方が変わったことで、この子どもの目をパチパチするチック症状は無くなっていきました。


子どもの心が感じたことは、不思議なことに、いろいろな形で表面化します。


子どものことを考えて「しつけ」を行うのなら、モデルとなる自分が行動で示しましょう。


自分がやるのがしんどいのであれば、当然子どももしんどいのです。


子どもにはやるように指示するのに、自分はしない・・それは、モデルがないということですから、子どもができなくても仕方ない。


子どもの心を大切に育てていけるように、あなたもあなた自身を認め許しましょう。


子どもにどう接していいか分からない・・そんなふうに悩んでいるなら、ご相談ください。
あなたの気持ちに寄り添いながら、あなたの子育ての方法を一緒に考えます。

「先生にちゃんと挨拶せんか!!」・・父は子どものモデルです
「先生にちゃんと挨拶せんか!!」・・父は子どものモデルです

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