blog

子育てについて

2023/05/17

ペアレントトレーニング9 子育てのコツを知って 積極的に子育てしよう!

子どもの問題行動④ その要因 難しすぎる指示







子どもにとって、受けた指示が難しすぎると、どう解決していいのかわからず、結局何もできません。上の写真のように、「台所を片付けてちょうだい。」という指示がどうして小さい子どもに難しすぎるのでしょうか。

・流しの高さが子どもの背丈には合っていない

・写真のようにごちゃごちゃん散らかったものだと、どう片付けていいのか手順がわからない




子どもへの指示は年齢や体の大きさに適しているか判断が必要




難しすぎる指示の場合、どうしたらいいのでしょう?

・してほしい指示を子ども向けに分解する

・できることとできないことを判断する(子どもにできない部分は大人がする)

・子どもに可能な部分を、順番に指示する

これで、子どもへの指示がうまく完了できるようになります。




積極的な子育てでは、順を追って細かく指示するようすすめることが多いので、めんどくさいと考える親もいらっしゃるかもしれませんね。

でも、できないような難しいことを指示して、「どうしてできないの?」と子どもを叱ったり、腹を立てて怒ったりすることは、子どもの自己肯定感を奪い、自己否定感ばかりが大きくなってしまいます。




行動は経験からイメージして作られる

大人はそれまでのいろいろな体験をもとに、自分がしたいことをどのように行動すれば、完了できるのかをスタートから完了まで想像し、無意識でその結果に向買って、順番に行動していくのです。

それを意識的に分解することは、面倒ではあるけれど、多くの経験をしてきた大人なら、分解して子どもに順番に指示することはできるのです。

子どもにいろいろな経験をさせて、生活経験を豊かにさせたいと思うのであれば、このように順番に経験をさせることが必要ですよね。




行動は経験の積み重ねから可能になる

大人も経験していないことはできないものです。

フランスに行ったことがない、フランス語を学んだことがないのに、「今からフランス語で棚技焼きの作り方を説明して!」と言われたら、どうでしょう。

そんなこと、大人でもできないですよね。

人は、生まれた時から視覚や聴覚など、他にもいろいろな感覚を使って、経験を重ねて自分の出来ることを増やしていっているということですね。

そういうことから考えてみると、子どもにできることとできないことを判断して、指示するということが必要だということがわかってきます。

生まれてから数年しか経っていない子どもの身長や手の大きさ、力の強さなど、考えて指示してあげることがとても大切なことだとお分かりいただけましたか?




子どもにはできる指示をして、自肯定感を育みましょう!

子どもは指示されたことを実行しようとして頑張るものです。

ところが、その指示が難しすぎると、できない自分にがっかりしたり、できなくて叱られたたり怒られたりして、自分を否定するようになってしまいます。

自己否定感を持ってしまうと、やってもいないのにできないと思い込んでしまったり、やる気を失ってしまいます。

意欲的な子どもと、無気力な子ども。

あなたのお子さんは、どちらであって欲しいですか?

初めてのことにも挑戦しようとする意欲を育てて、頼もしい子どもになってくれると嬉しいですね。


ペアレントトレーニング9 子育てのコツを知って 積極的に子育てしよう!
ペアレントトレーニング9 子育てのコツを知って 積極的に子育てしよう!

2023/05/08

ペアレントトレーニング8 子育てのコツを知って 積極的に子育てしよう!

子どもの問題行動③ その要因 少な過ぎる指示



子どもの問題行動は子どもの責任だと責めてしまいがちですが、本当にそうでしょうか。
子どもが問題行動を起こす原因が、子どもに適切な指示を与えていないということはないでしょうか。
いま一度ふりかえってみましょう。
 
子どもの問題行動③

前回は、子どもへの多過ぎる指示についてお伝えしました。
一度にあれもこれもと言われると、どれから先にしていいのか分からなかったり、はじめに聞いたことを忘れてしまったりと、注意されたり叱られることになってしまいます。
大人はいろいろなことを想像しながら指示を与えたり、用事をしながら指示を与える事が多いので、ついつい一度にあれもこれも指示しておこうという気持ちになってしまいますね。
大人と子どもでは、一度に聞いて記憶しておく量が異なります。
また考える力にも差があるので、同じ事を考えたり、同じ量の記憶をすることも、またその記憶時間を長く維持するのも難しいのです。
多すぎる指示は、子どもに失敗をさせてしまうことになるということですね。
 
 
少な過ぎる指示

では、指示を少なくすればいいのでしょうか。
少ない言葉で短い指示をするのは、子どもに適していて、きっといいはずです。
しかし、その指示が少なすぎるとどうなるのか、考えていきましょう。
 
例えば、台所で洗い物をしている時にタオルが一枚必要になったとしましょう。
大人の頭の中では、〈タオルを一枚必要なので、普通サイズのタオルを一枚持ってきてもらおう〉と考えています。

そして子どもにお手伝いをしてもらおうとして声をかけます。

大人「ねえ、タオルを持ってきてくれる?」
 
そう頼まれた子どもはどうするでしょう。
 
もちろん大人は適当なサイズのタオルを一枚持ってきてくれると期待していますよね。
 
このお願いを聞いたとき、あなたならどんなタオルを持っていこうと考えますか?
日頃、台所で洗い物をしている人なら、ある程度イメージをして、洗い物をした後の手を吹くために必要なのかなと考え、それに適したタオルを持っていこうと考えて行動するでしょう。

でも、子どもはどうでしょう・・

頼まれた子どもはタオルを5枚も持ってきました。

これは大人が適切な指示を出さなかったことによる失敗になります。

子どもの声をかけた大人は〈きっと一枚持って来てくれるだろう。〉と勝手に思い込んでいるのです。
だって自分では、この仕事をしていたら、必要なタオルといえばあのサイズよね・・とイメージしていますから。

けれど、指示が曖昧だったので、もしかしたら、大きなバスタオルを持ってくるかもしれませんよね。

頼む方は、自分のイメージがあたかもみんなのイメージとして当たり前だと考えてしまう事がよくあります。

そして、お願いされた子どもは、こんな風に言われてしまいます。
 
「そんなにたくさんタオルは要らないでしょう?どうして分からないの?」

「ママが何をしてるか見たら、5枚も持ってくる必要が無いとわかるでしょう?」

「どうしてこんなことも分からないの?」

そんな風に怒って言われても、子どもは自分なりに考えてお手伝いしたのに、子ども側からするととても理不尽な怒られ方になりますよね。

子どもはきっと心の中でこう思うでしょう。

せっかく、頼まれたからお手伝いしたのに、なんで怒られないといけないの!?
もう頼まれても手伝ってやらない!!
タオルが何枚いるか、分からないから多めに持っていっただけなのに・・・
分かるわけないじゃん!!

そうです。
 これは、すぐそばで一緒に食器洗いをしているとか、ずっとみているわけではない子どもにとっては、その適切な対応までは分からない指示となっている事が分かりますよね。

この失敗で子どもは叱られるということはおかしなことです。
逆に子供から頼まれたことをしたときに、こんな風に言われたら、あなたはどうでしょう。
 
大人は自分が想像しているように、子どもも想像していると思い込んでいるところがあります。
けれども、子どもはそれまでの自分の経験を活かして、大人から出された指示を果たそうとするので、経験の差による捉え方の違いが出てきます。
 
子どもにお手伝いを頼んだ。
ところが手伝って行動が、自分の意に沿わない。
そして、一方的に、イライラする。

このようなことは日常的に、どの過程でも起こりがちなことです。
そして、子どもは失敗経験を増やすことになり、大人はイライラ体験をすることにつながってしまいます。
 
指示は、多すぎても少なすぎてもよくないということが、ご理解いただけたでしょうか。
では、一体どういう指示の出し方をすればいいのか、一度考えてみることにしましょう。
 
子どもへの指示の出し方によって、子どもの行動も変化します。
 
子どもが失敗せず、大人も期待通りにお手伝いしてもらうには、指示が多すぎても少なすぎてもよく無いということですね

まだまだ指示の出し方のモデルがあるので、次はまた違う指示の出しかたについて一緒に考えましょう。
 

ペアレントトレーニング8 子育てのコツを知って 積極的に子育てしよう!
ペアレントトレーニング8 子育てのコツを知って 積極的に子育てしよう!

2023/05/01

ペアレントトレーニング7 子育てのコツを知って 積極的に子育てしよう!

子どもの問題行動② その要因 伝えられたことを理解しての行動



人の行動は、生まれつき備わったものもありますが、たいていは何か外からインプットされた情報に応じて起こるものです。
周りの環境や遺伝によって子どもの行動が作られていくということについて、ペアレントトレーニング6でお伝えしました。


行動には多様なパターンがありますが、今回は、問題行動につながる可能性のある場合について、「伝えられたことを理解しての行動」についてお伝えしていきたいと思います。

この記事を読んでいただいて、問題行動がどのようにして起こるのか、理解しやすくなることを願っています。

伝えられたことを理解しての行動


子どもは伝わった情報に反応して行動を起こします。それは「伝えられたことを理解しての行動」と言えるでしょう。
しかし、この伝わり方がいろいろで、大人が望んでいる行動として理解してくれるときばかりではなく、違った意味として受け取ったり、望むところまでの行動が取れなかったりと、いろいろな行動のエラーが起こることがあるのです。このエラーが一般的にいう問題行動なのです。
ここでは、メッセージの伝え方(指示の出し方)が原因で、思わぬ行動が起こっている様子を考えていきましょう。
 

子どもの問題行動②その要因


一生懸命育てていても、子どもは問題を起こすものです。
まだ生まれて数年の子どもに、親の期待することがすべてできる訳がないのに、出来ないとイラっとしてしまうこともあるでしょう。
では、どうして問題行動を起こすのか、その要因について、考えていきましょう。


その要因は2種類 

⑴「指示の出し方」⑵「ボディランゲージ(あいまいなメッセージ)」あります。
「指示の出し方」には、5つの特徴があります。
①多すぎる指示
②少なすぎる指示
③難しすぎる指示
④タイミングの悪い指示
⑤あいまいな指示
今回から5回に分けて「指示の出し方」について、お伝えしていきますね。
 
⑴指示の出し方

子どもに何をしてほしいか伝えるときは、その年齢の子どもにわかるように伝えなければなりません。これが十分にわかるものでないと、指示の通りに行動することはできますが、指示で意図した行動とは違う行動をとることになり、それが問題行動となってしまうことがあるので、指示を出す大人が注意しなければなりません。

①多すぎる指示
指示の分量は、子どもが理解して従うのにちょうどいいものでなければなりません。
一度に多くの指示をもらったとき、大人ならその指示の中から、重要そうなものを優先して行動に移すこともできますが、子どもはまだ経験が少ないので、何が何だか分からなくなってしまい、言っていることに反応できず、指示をうまく行動に移すことができなくなってしまいます。
朝、出かける前にしなければならないことを次々に言われてしまうと、どこから手をつけていいのか分からなくなって混乱してしまいます。

〈指示のポイント〉
●年齢に応じて指示を出すことが大切です。
●初めは指示を1つ出し、子どもができるかどうか様子を見ましょう。
●できるようになったら、次は同時に2つ指示を出し、2つのことを記憶してできるようになったら、まとめて3つの指示を出してみるというふうに、だんだんと指示の数を増やしましょう。
●できないかもしれないということは、一緒にしてあげる必要があるでしょう。
●一度一緒にしただけでは、できないこともあるので、何度か一緒にしながら、できるようになったら指示をするということが重要です。
●子どもが分かりやすい言葉で短く伝えましょう。
 

まとめ

子どもは大人が思っているほど、言葉の理解力はなく、大人に出すような指示の出し方をしては、理解してくれないことも多くなります。
あまり好ましくない指示の出し方による問題行動は、子どものせいでしょうか。
問題行動と捉えてしまいがちなことも、見方を変えれば問題行動ではないかもしれませんね。
子どもにとって分かりやすく指示を出してあげることは、とても大切なことです。
子どもにしてほしいことを、短い言葉で簡潔に伝えてあげることで、子どもは理解しやすくなるでしょう。
指示の出し方を意識することで、問題行動と感じる行動がなくなり、子どもとのいい関係を持ち続けることができます。
そして指示したことができた時には、必ずほめてあげることが、行動を継続させることにつながります。
積極的な子育て法で、意欲的に行動できる子どもを育てていきましょう。
そして、親も楽に、子どもも楽に過ごしましょう。
 

ペアレントトレーニング7 子育てのコツを知って 積極的に子育てしよう!
ペアレントトレーニング7 子育てのコツを知って 積極的に子育てしよう!

2023/04/24

ペアレントトレーニング6 子育てのコツを知って 積極的に子育てしよう!

子どもの問題行動 その要因

可愛い子どもと向き合う時、仕事や家事で忙しく余裕がなくなってしまうこともありますよね。
そんな時も、子育てのコツを知っていれば、ストレスも少なくなります。
育てにくいと感じるのはなぜか、考えていきましょう。

 

子育てのコツのひとつは大人の反応

これまでに積極的な子育てについて基本となる5つのポイントについて、お伝えしてきました。
子どもにはそれぞれ性格や好みも違い、基本となる5つのポイントだけでは、うまくいかないという場面も出てくることがあるでしょう。
そこで、子どもの行動や振る舞いはどのようにして形作られるのか考えましょう。

子どもは、生活する場で、どのように振る舞えばいいのかをいろいろと学んでいます。家族の人のしている行動はすぐに真似します。子どもは見て育つ部分が大きいので、自然に家族のしていることが身についてしまうこともあるでしょう。

そして、自分のした行動がどうだったのかを知りたいので、周りの反応を気にします。その行動がダメだと言われれば、ダメだと理解していきます。
その行動をしたことで、何も面白いことが起こらなければ、無意味な行動だと理解することができます。

ある行動をしたとき、何か自分の欲しいものが手に入ったり、面白いうことが起こったりしたら、その行動を更に繰り返しやろうとします。
これがいい行動なのか、よくない行動であるのかを意識するには、子どもの行動に対する大人の反応がとても重要だということですね。
 


子どもの問題行動(育てにくさ)

同じ家庭で育った子どもでも、似ていたり違っていたりします。
子どもの行動発達を理解するためには、3つの点をおさえる必要があるでしょう。

遺伝として受け継いだもの、家庭環境、住んでいる地域の環境、それぞれが、子どもが身につけていく生活技術、態度、そして能力を決めていくことになるので、そこから問題行動(育てにくく感じること)を起こすかどうかに影響を与えることがあると考えられます。
どんな大人とどんなふうに過ごすか、いつも一緒に過ごす友だちはどうかということも、問題行動(育てにくさ)に影響があります。
また、親が子どもの頃どんな様子だったかということを振り返ると、同じような姿があったということも見えて来ることがあります。
 


遺伝として受け継いだもの

親の子どもの頃の様子が、子どもの今の姿によく似ているということが結構あるようです。
子どもが親から受け継いだものには、目の色、髪の質などの身体的特徴や行動のパターン、感情的な特徴などがあります。
集中力などの能力、すぐに悲しがるとか、落ち込んでしまうなど、遺伝からくる性質があることが多いです。
さらに、子どもの気質も親から受け継いでいます。たくさんの人との交流が好きだったり苦手だったりする社交性や、活動レベル、情緒性などで、親にとって扱いがむずかしい気質もあります。

例えば、いつも注目してほしい、落ち着かずいつも動き回る、泣いたりわめいたりして食事や睡眠の習慣づけがむずかしいなどです。
大人になってからは見られなくなっていることでも、親の子どもの頃を振り返ると、似たような姿があったということが、親の子どものことを知るおばあちゃんなどから聞かれることも多いようです。

でも、むずかしい赤ちゃんがみんな問題行動を起こす子どもになるわけではありませんし、世話のしやすい赤ちゃんが問題のない子どもに育つとも限りません。
子どもの行動は、生まれ育った気質だけで決まるのではなく、子どもの行動に周りの人がどう関わっていくかにもよります。
 


家庭環境によるもの

子どもの遺伝から受け継いだものは変えられないものですが、家庭で学び、その場にふさわしい行動を身につけさせることはできます。子どもが環境からどう学ぶかを知ると問題の扱いも上手にできるでしょう。



伝わった情報に反応して起こる行動

人の行動は生まれつき備わったものもありますが、そのほとんどは外からインプットされた情報に応じて起こります。
それはいろいろなパターンがありますが、ここではそれが問題行動につながる可能性のある場合についてお伝えします。
 

①学習しての行動・・・人の行動を真似る
インプットされた情報が行動につながるシンプルな形の1つです。
子どもの周りで家族が問題行動となる行動をしていれば、子どもはそれを真似して学んでしまいます。
小さい子どもは、基本的にどうやってふるまえばいいのか分からない状態にあるので、周りの人のすることを懸命に観察します。そして、人が何かやっているのを観察したなら、そうふるまえばいいのだろう、そうふるまうものだと思うのです。
このように人のしていることを見て学んでいくということは、社会学習理論と呼ばれ、何も分からない子どもは、周りを「見てマネる」を繰り返しながら成長していくと言えるでしょう。


例えば寝転がってスマホを見る大人と子ども。
子どもが寝転がってテレビを見たりしていると「目が悪くなるからちゃんと座って見なさい。」と声おをかけることがあると思います。
でも、普段大人が寝転がってテレビを見たりスマホを触っていると、子どもは同じようにしてもいいんだと思ってマネします。
大人はいつも子どもが見ていることを意識していないといけないことになりますが、そうすることが子どもにしてほしい行動を身につけさせる一番の早道になるでしょう。
 


まとめ

親が実行していないことを子どもに実行しろと言っても、子どもに効き目はないでしょう。
これは、筆者の勤める園で実際によくあることですが、登園時に「ちゃんと挨拶しなさい。」と子どもに挨拶を促す親がいます。でも、親である自分は挨拶をしないというお父さんやお母さんがいます。これでは、子どもは言われたらするけれども、自分から必要に応じて挨拶をするということは、なかなか身につかないでしょう。
子どもの行動を好ましいものにするためには、大人自身が少し頑張らなくてはならないかもしれないですね。
大人が少し頑張ることで、子どもにいちいち指示しなくても、親が正しいと思う好ましい行動が自然と実行されるようになるでしょう。
子どものしていることが、実は自分のしていることではないか・・と振り返ってみることで、親子一緒にステキな行動ができるようになりたいですね。

ペアレントトレーニング6 子育てのコツを知って 積極的に子育てしよう!
ペアレントトレーニング6 子育てのコツを知って 積極的に子育てしよう!

2023/04/16

ペアレントトレーニング5 子育てのコツを知って 積極的に子育てしよう!

子どもは、可愛いものです。
でも、親の体調がよくなかったり、疲れている時は大変だなと感じてしまうこともあるでしょう。
子育てのコツを知って、大変な時もラクに乗り切れるようにしましょう。

子どもは間違うもの

可愛い我が子、愛しいなと思っているのは、親としての自覚が持てていて、とても素敵なことです。
でも時々ぐずったり、いたずらが過ぎて困ることもあるかも知れませんが、それはまだいろいろなことを教えてもらっていないとか、実際の経験が少なくて知っていてもうまくいかないということの結果なのです。
ですから、1度や2度の間違いや失敗はごく当然のことと、ゆったり構えて待ってあげることが必要ですね。
子どもには、繰り返し経験を積み重ねていろいろなことを身につけていくチャンスと時間が必要なのです。
そのチャンスが小さいときにたくさんあると、成長するにつれて自ら考えて行動する力がついてくるものなので、ある程度の失敗や間違い体験をさせて、どうすればうまくいくのか、どうしたら失敗しないのかを自分で考えたり工夫したり出来るようにしましょう。
 



積極的な子育てのポイント

前回までのブログで「積極的な子育て」には、大切な5つのポイントがあるということをお伝えしてきました。
1つ目は子どもが育つ環境づくり、2つ目は一貫したわかりやすいしつけ、3つ目は適切な期待感を持つ、4つ目は積極的に学べる環境づくりでした。
「積極的な子育て」のポイントは、どんな子育て方法にも役立つ方法です。
子どもにとって成長するときに必要なことは、基本的に同じだということですね。
今回は5つ目のポイントについてお伝えします。
 



親としての自分を大切にするために信頼できる人がいる

ひとりの親として、信頼できる人がいるということは、とても重要なことです。
困ったときに相談にのってもらったり、また子どもを預かってもらうなど、必要なときに助けてもらえる存在があるということが、親の心の安定につながるでしょう。
親自身の体調がよくなかったり、上や下の子どもと離れてひとりの子どもに個別に対応したい時にも、子どもを預けられる信頼できる人が身近にいることが、親にとっても子どもにとっても大切なこととなるでしょう。
 



親としての仲間がいる

親としての仲間づきあいに恵まれているということも、子育てするときには、親としての仲間がいて安心するということにつながります。
子どもとだけ向き合っていると、イライラしたりすることも、親どうしがつながっていることで、同じ悩みを共有したり、ともに子育てについて協力し合うことが出来るでしょう。
また子どもを一緒に遊ばせたり生活させる時間を通して、子どもが同世代の子どもと育ち合う環境を提供することも可能になります。
同じ親同士でないと分かり合えない気持ちの共有もできることで、気持ちがラクになるでしょう。
 



自分の時間を楽しむ

親であることと同時に、ひとりの人間として自分の好きなことを楽しんだり、やりたいと思うことが出来るなど、余暇を楽しめる状態であるということも大切です。
いつもいつも子どものためにだけ時間を使っているというふうに感じていると、「自分を犠牲にしているのに、どうしていうことを聞いてくれないの?」というような気持ちになりがちです。
子育てをしている時も、自分のしたいことが適度にできる状態でいると、気持ちの切り替えもできて、好きなことをしているときは楽しいと感じられることで、子どもと向き合っている時に気持ちに余裕ができて優しく穏やかな気持ちで子どもを見守ることができるようになります。
もちろん、あまりに好きなことに時間を取られすぎたり、こんを詰めて体力的にしんどくなると、子育てまでもしんどくなってしまうので、ここでは注意が必要ですね。
自分の時間をどのようにつくり、どんなふうに楽しい時間を過ごすのかは、自分で考えて工夫したり協力を得ることも必要になるでしょう。
 



時間のゆとりがある

家庭生活の中で、時間に余裕があることが大切です。
子育ては、家事とともに同時進行で行わなければならないことが多くあります。
子どもと遊びながら家事をするということは非常に大変さを感じることになるでしょう。
料理や洗濯、掃除など、やり始めると途中でやめられないことが多く、子どもを待たせてしまうようになります。また家事がスムーズに自分の思い通りに進まないとイライラしてしまう原因にもなります。それでも、最低限の家事をこなすことは必要となるでしょうから、いつ家事をするのがいいのか、子どもの生活時間と照らし合わせて工夫することが必要になるでしょう。
子どもが寝ている間に済ましてしまうという方法もあるし、大きくなれば子どもと一緒に家事をするということも、子どもにとって、いい体験になるし、親の仕事を見るいい機会にもなるので、工夫したタイムスケジュールを考えてみましょう。




まとめ

あなたは、子どもにとても尊敬されているし、とても重要で大切な存在であることを、よく知っておきましょう。
あなたがいなくては、子どもは生きていくことはできないし、楽しみながら成長することもできないのです。
子育てをしている自分は、こんなにも偉大な仕事をしているのだと、自分に自信を持って過ごしましょう。
しっかりと睡眠、食事をとり、仕事と家庭で果たす自分の責任にバランスもとり、体も心も健康でいることが大切です。
ひとりの大人としての要求をうまく叶えられるようにすることは、親であることに余裕が生まれ、子どもにとって、いつも頼りになる存在になれるでしょう。
これが、「積極的な子育て」の5つ目のポイントです。


子育てのコツを知って、「積極的な子育て」をしましょう!
それがラクな子育てにつながります!!
この5つのポイントをおさらいしてみてくださいね!

ペアレントトレーニング5 子育てのコツを知って 積極的に子育てしよう!
ペアレントトレーニング5 子育てのコツを知って 積極的に子育てしよう!

PAGE TOP