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子育てについて

2023/10/21

ペアレントトレーニング24 子どもとのポジティブな関係を作るために③

子どもとのいい関係を作るということを考えてきましたが、前回までの二つについて
あなたは実行することができましたか?


ひとつ目は子どもと良質な時を過ごす。
ふたつ目は子どもと話す。

そんなことくらいいつでもやってると思える人と、そういえばそんな時間、そんなこと意識してなかったな・・と思った人、それどころじゃないほど忙しい・・と思った人、それぞれあなたの置かれている環境によって、感じ方も実践の仕方も変わってくると思います。


改めて考えると、子どもと向き合うって結構難しいんですよね。
家事をしながら、子育ても、また働いている方は、仕事も合わせて3つもこなさなきゃならない。
それってマルチタスクを得意とする人にとっては、それほどでもないけど、マルチタスクが苦手な人にとっては、かなり大変なことかもしれません。

そんな中でも、子育てしてるあなたはえらい!!
ほんとよくがんばっています!!
誰も言ってくれないかもしれないけど、本当に子育てって大変なことだから、それをなんとかやっているあなたは、素晴らしいです。
私も、3人の子どもを育ててきましたが、かなりアバウトな子育てでした。


前向きな子育ての方法を学んだのは、子育ても落ち着いてきた頃だったので、もっと早く知っていれば四杯がもっと少なかっただろうな〜と、今でも思います。

だから、今、子育てがうまくいかな苦て困っているママ(パパ)に向けて、少しでもお役に立ちたくてブログを書いています。
誰かのお役に立てているといいんだけど・・。


さて、脱線してしまいましたので、話を元に戻します。


子どもとのポジティブな関係を作るってお話でした。

ひとつ目は子どもと良質な時を過ごす。
ふたつ目は子どもと話す。
そして、みっつ目は、愛樹を表現する。


愛情を表現する


愛情を表現するとは、どういうことでしょう。

あなたが子どもに対して、関心を持っている、大事に思っているという思いを伝えるために、とても重要な方法のひとつ。
それは、身体的な触れ合いによる愛情表現。

抱く、触れる、抱きしめる、キスをする、マッサージをする、くすぐる、抱き抱えるなどが、具体的な例です。

あなたは、普段から、お子さんとスキンシップをとっていますか?


実は私、赤ちゃんの時は子どもを抱っこしていましたが、歩けるようになり、一人でなんでもできるようになると、あまりスキンシップをとっていませんでした。
言葉では、褒めるということをしていましたが、体と体が触れ合うようなことは、あまり意識していなくて、記憶にないのです。
私自身が母にそのようなことをされた記憶がなくて、なんだか照れ臭くて、我が子に直接触れ合うできなかったのです。
今思うと、アタッチメントが未形成だったのかも知れません。


子どもは、ハイハイができるようになり、自分の意思で動き始めると、いろいろなものに直接出合い、〈これって大丈夫かな・・?〉とちょっと不安になってお母さんの方を振り向くっていうことが一般的にはあるんですね。

振り向いて、お母さん(いつもお世話してくれる信頼できる大人)に、〈これ以上進んで行ってもいい?〉と安全かどうかを確かめるという行動があるんです。


その時に、笑顔でうなづくママの顔を見ると、〈OKなんだ!〉と安心してどんどん積極的にいろいろなことを探検していくことができるんです。


でも、振り向いた時に、ママが自分のことを見てくれていないと視線が合わず、ママの方を見たことすら気付いてくれずにいたら、自分の判断でしか進むことも戻ることもできないので、暴走したり、引っ込み思案になってしまうってことになりがちです。


目と目でアイコンタクトを取って信頼関係を作っていく親子関係は、こんなところでも作られています。


そして、どんどん成長するにつれて、行動は広がりを見せていくわけですが、その広がりにも親子のポジティブな関係は影響していくことが考えられます。


スキンシップを受けることで、子どもに愛されているという気持ちを育てます。
そして、親からの愛情を示したり受け取ったりするのを気持ちよく感じるようになります。
小さな子どもの頃、このように親からの愛情を受け止めると、親とのつながりがしっかりして強いものになります。
そしてそれは、子ども自身がそこに存在しているだけで、認められているという自信になります。
これが自己肯定感になるのです。

「根拠のない自信」この自信を持っていると、どんなことにも積極的に、前向きに取り組めるようになると言われています。

親子の関係をポジティブなものにして、自己肯定感の高いお子さんに育てていきたいですよね。

ちょっとした、体の触れ合いを意識して、愛情表現をしていきましょう。

もしも、もっと具体的に、「うちの子どもの場合、どんなふうに対応すればいいですか?」とか、「子どもが親を求めてきた時に、対応してもうまくいかなんだけど・・」というような具体的なお悩みがある方は、お問い合わせMail:info@ameck.co.jpからご連絡いただければと思います。

あなたとお子さんの関係が良い関係でいられるようにお手伝いさせてください。
オンラインなら、どこからでもお話できます。
お待ちしています。

ペアレントトレーニング24   子どもとのポジティブな関係を作るために③
ペアレントトレーニング24   子どもとのポジティブな関係を作るために③

2023/10/08

ペアレントトレーニング23 子どもとのポジティブな関係を作るために②


子どもの発達を促す技術その2


前回は、「子どもとの良質な時間を過ごす」ということについてお伝えしました。
あなたはこの1週間の間、お子さんとどんなふうに関わりましたか?

1日に何度か、子どもとお互いに楽しいと思える短いひと時を過ごすできていたら素晴らしいですね。
忙しくて気づいたらもう子どもが寝ちゃってた・・なんて日もあったかもしれません。
それは、子育て中のあるあるです。
きっと、あなたも疲れているのです。
できたらゆったりと心と体がくつろげるよう願っています。
そして、またパワーが溜まってきたらお子さんとの良好なひと時を持てるようにしてみて下さいね。


今回は、子どもとのポジティブな関係を作る その2です。



子どもと話す

子どもは、親と話すことで話し方を学びます。
そして、会話術や社交技術を学びます。
また、子どもの自己肯定感を高めます。
お子さんが興味を持っていること、持ちそうなことについて話しましょう。
子どもとアイデアや情報を共有しましょう。


さて、子どもは産まれてすぐは話すことができません。
会話をできるようになる前は、親がたくさんの言葉を使って、子どもに話しかけるのを聞いて言葉をどんどん吸収してためていきます。

言葉をかけられていない子は、言葉の貯金ができないので、発語が遅れる傾向があります。
また、逆にずっとしゃべり続けている親御さんがいつもそばにいるお子さんも、あまり話さない子どもになることも多いです。


言葉をいっぱい聞いているのになぜ?
という疑問が浮かんでくるかと思いますが、たくさん言葉を聞かされると言っても、あまりにも一度にたくさん話されると、どの言葉がどの意味として使われているかがわからず、結果として、話さないということになることが結構あります。

だから言葉をまだあまりたくさん話さないうちは、「名詞」から聞かせるようにしていくといいですね。
「ワンワン(犬)だね」「ブーブー(車)だね」と犬を見た時、車を見た時、「そのもの」と「言葉」を同時に一致させるように聞かせてあげることで、物の名前を覚えていきます。
まずは一語が出るようにしたいものです。

その後、2語文、3語文へと広がっていきます。
「ワンワンかわいいね」「赤いブーブーだね」などと増えていくという段階があることを知っていると、子どもへの言葉がけにも変化が出てくるはずです。

機関銃のようにダダダダダ・・と話続けると、スピードについていけず、聞き逃してしまい貯金ができないのです。
ですから、ゆっくりとはっきり聞かせてあげるようにしたいものですね。
3語文が話せるようになったら、ようやく会話ができるようになったと考えて下さい。



話すとは?

あなたは、毎日をお子さんと過ごしている中で、いろいろなことについて話していると思います。
「おはよう!朝だよ。」
「顔を洗って、トイレに行ってね。」
「着替えするよ。」
「ご飯の用意ができたよ。」
朝起きてからだけでも、こんなにたくさんの言葉をお子さんにかけていることでしょう。


もちろん、言ったことをすぐに行動にうつしてくれないときは、2度目の声かけをしたり、何度言ってもしてくれない時には、急かすように「早くして!」と言っていることもあると思います。
なかなか子どもは大人の言うことを聞いてくれないので、親は大変ですよね。

ただ、今の話は、お子さんへの指示の声かけです。

これは、大人がイメージしている段取り通りに子どもを誘導するためのもので、「話している」ということにはなりません。

「指示」と「会話」の違いを意識して関わることで、お子さんとのポジティブな関わり方ができるようになることを覚えておいて下さいね。


何を話す?

「指示」の声かけと「会話」の違いが分かったところで、何を話すのかについて考えていきましょう。

あなたは、お子さんとなんの話ができますか?
「ご飯食べた?」「歯磨きした?」は、やって欲しいことができたかどうかを尋ねているだけで、これも「会話」にはなりません。

親子で、いつも何を話しているのでしょう?

子「今日、こんなことがあったんだよ。」
親「そうなんだ。それで、どうなったの?」
子「その後、〇〇が△△して□□になったんだ。」
親「それで、あなたはどう思ったの?」
子「ボクは、〜したほうがいいと思ったから、そうしたよ。」
親「へぇ〜、自分でそう考えて、そうしたんだ!」
子「うん、うまくできないかと思ったけど、なんとか最後までできてほっとした。」
親「やったね。すごいじゃん!!」


この会話は、何か一つの話をきっかけに次々に会話が進んでいくようにしながら、お子さんがどんなことを考え、どんなことをしたのか、そしてどう思ったのかなどを会話の中でつかむことができますよね。
お子さんからの話題の提供に助けられている会話の例です。


お子さんからの話題の提供がない場合は、どんなことを話しますか?

普段からお子さんと関わっていると、子どもの好きなことやものにいついては、よくわかると思います。
話題が見つからないときは、お子さんの好きなことを話題にして、会話してみましょう。
お子さんも好きなことなら、聞いて欲しいことがたくさんあると思います。
また、なぜ好きなのか、今後どうしたいと思っているのかなど、楽しく会話し、親として子どもの好きなことについて詳しくなりましょう。
子どもは自分の好きなことやものに関心を持ってくれた親に対して、いいイメージを持つことになるはずです。

子どもと話す。
あなたも少しの時間を使って、チャレンジしてみてくださいね。


もしも、もっと具体的に、「うちの子どもの場合、どんなふうに対応すればいいですか?」とか、「子どもが親を求めてきた時に、対応してもうまくいかなんだけど・・」というような具体的なお悩みがある方は、お問い合わせMail:info@ameck.co.jpからご連絡いただければと思います。

あなたとお子さんの関係が良い関係でいられるようにお手伝いさせてください。
お待ちしています。

ペアレントトレーニング23   子どもとのポジティブな関係を作るために②
ペアレントトレーニング23   子どもとのポジティブな関係を作るために②

2023/09/27

ペアレントトレーニング22 子どもとポジティブな関係を作るために

子どもを励まし、前向きな注目を与えることは、子どもが生活力を伸ばし、好ましい行動を身に付ける手助けになります。
前回までは、子どもに身につけて欲しい行動や技術について考えました。

子どものどのような行動を減らしたいか、その行動を減らすために、観察して記録を取られたと思います。
そして、その記録を通して、どんなきっかけで「減らしたい行動」が起こり、起こった後にどのような関わり方をしたらうまくいったのか、またいかなかったのかが見えてきたと思います。
そこで、「減らしたい行動」と「親としての関わり」がどのようにリンクしているのか、子どもと自分の行動や関わり方を考えて、対応を変えて行くことで願っている方向に進んでおられるのであれば、それはとても素晴らしいことです。
ご自分で解決する方法を見つけ出したことを、大いにほめてあげましょう。
そして、それを繰り返していきましょうj。


ただ、観察を記録してみたけれど、うまくいかな勝ったという方もおらっしゃることと思います。
またうまくいった方にも、さらに親子関係がうまくいくように、今回も最後までお読みいただくと嬉しいです。


今回から「子どもの発達を促す技術」について、お伝えしていきます。
「子どもとのポジティブな関係を作る」、「好ましい行動を励ます」「新しい生活技術を教える」の3つの分野について、練習しながら、自分の子どもに使えると思う技術を学んでいきましょう。



「子どもとのポジティブな関係を作る」ために

子どもとのポジティブな関係とはどのようなことを言うのでしょう。
あなたは子どもとどのような関係を作りたいですか?

よく、テーマパークへ連れて行ったり、花火大会や、イベントに連れて行ってあげることが、子どもを喜ばせることになると考えておられる方が多くいらっしゃいます。
現に私も、そうでした。ディズニーランドや、動物園、花火大会やいろいろなイベントごとに、子どもを連れて行った記憶があります。
確かに、全く楽しんでいないわけではありませんが、普段の生活リズムからも大幅に外れ、子どもはクタクタになったり、途中で眠くなってしまって親がずっと抱っこしなくてはならなかったり、結果として大変だったと言うことはありませんか?
そして、その準備や疲れでイライラして、いつもなら怒られない事で怒られたり、子どもがかまって欲しい時に構ってもらえないなんてことになっているとしたら、これは本末転倒です。


①子どもと良質な時間を過ごす

子どもとのポジティブな関係を作るには、子どもとの「良質な時間を過ごすこと」が大切です。
たまに長い時間子どもと過ごすよりも、日々の生活の中で、少しでも頻繁に子どもとの時間を持つことが、いい関係を作るのにとても効果的です。
1日を通して、子どもと過ごす少しの時間((1分か2分)を数多く作ってください。
子どもにとって、特別な時間は、何かを言うためにあなたのところに来る時、質問をする時、一緒に何かをする時など、親を必要としている時です。
こういう時、特に重要なことをしているのでなければ、手を止めて付き合ってあげてください。
そのときどうしても忙しければ、その作業などが終わった後、出来るだけすぐ後に、一緒に過ごす時間を作りましょう。


家族によって、子どもとの良質な時間の内容は、違っています。
一度考えてみて下さい。
お子さんを観察してみれば、どんな時にあなたに声をかけてきたか、何かを手伝って欲しがったか、何をして欲しがったかがわかると思います。
その事実を参考にし、その時には、子どもがあなたを求めてくるかもしれないと予測して心の準備ができるかもしれません。

あなたの心の準備ができていると、子どもが何か言ってきた時にも、対応しやすくなるでしょう。
また、子どもが何をしている時にあなたを求めてくるのか知っていると、子どもがその行動をとっているときは、先に声をかけるということもできるかもしれません。

そんなふうに、子どもの要求をうまく受け止めて対応することで、子どもからの信頼度がアップし、建設的ないい関係が気付けるでしょう。

どうですか?
今回の、「子どもとの良質な時間を過ごす」というポイントがお分かりいただけたでしょうか?

もしも、もっと具体的に、「うちの子どもの場合、どんなふうに対応すればいいですか?」とか、「子どもが親を求めてきた時に、対応してもうまくいかなんだけど・・」というような具体的なお悩みがある方は、お問い合わせMail:info@ameck.co.jpからご連絡いただければと思います。

お悩みが解決しても、子どもの成長とともに、また次の悩みが出てくることもありますが、そうやって、子どもと共に親も成長していくので、あきらめず、投げ出さず、時には手抜きしながら、前向きに進んでいきましょう。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。
次は、「子どもと話す」というテーマでお伝えします!!
お楽しみに!!

ペアレントトレーニング22   子どもとポジティブな関係を作るために
ペアレントトレーニング22   子どもとポジティブな関係を作るために

2023/09/13

ペアレントトレーニング21 子どもの困った行動を減らすために

子どもの行動記録から考える


子どもの気になる行動を記録し始めると、具体的な場面が確実に見えてきます。
そしてその状況を分析していくことで、子どもの気になる行動の原因や、対処方法がわかりやすくなります。
人は、日々の生活の中で流されてしまいがちなので、文字にしたり、図にしたりして、「見える化」することで、その問題に取り組みやすくなるということを知っておくと、どんな問題にも対応しやすくなります。


行動記録から整理していきましょう。
① 何時ごろに気になる行動が起こるか
② どんな場面で起こるか
③ 気になる行動の起こる前にはどんなことがあったか
④ 気になる行動を起こしたときに大人がどのような声かけや、行動をしたか
⑤ その対応で子どもはどのような状態になったか

① から⑤の順で記録をしていくと、お子さんと親の関係が見えてきます。
関係が見えてくると、どんな子どもになって欲しいか、どんな親になりたいか、またどんな親子になりたいかというイメージを元に、どんな子育てをしようか・・ということに思い至ることでしょう。
さて、あなたはどのようなイメージを持ちますか?


子どもの行動には原因がある


子どもの行動にはそれぞれ意味があります。
「もう意味がわからない!!」とぼやいているお父さんやお母さんの言葉を時々耳にしますが、それも行動観察をすることで意味がわかるようになっていくことが多いでしょう。

例えば、『地域の子育て支援センターに遊びに行ったときなどに、閉室の時間になっても片付けができないで嫌だと言って泣き続ける』ということで困っているとしましょう。

では、この時、どのような原因が考えられるでしょう。

①遊び始めた時間は閉室時間のどれくらい前で、お子さんはどれくらい遊ぶことができたでしょうか?
② お子さんが眠くなる時間帯ではなかったか?
③お子さんはお腹が空いて機嫌が悪くなってしまったということはなかったでしょうか?
④ お子さんは、それまでに疲れてしまうような活動をしたということはないでしょうか?
⑤ 体調が悪かったということはないでしょうか?

ここにあげただけでも、5つあります。
それぞれの家庭や、状況によっても、原因と考えられることはあるでしょう。

次に、その原因が当てはまっていれば、その原因を取り除いてあげることができるかどうかを考えましょう。

①遊び始めた時間は閉室時間のどれくらい前で、お子さんはどれくらい遊ぶことができたでしょうか?
ということであれば、遊ぶ時間が足りなかったということになるでしょう。
 
では、どのような工夫ができるでしょう。考えてみましょう。

・おこさんがいつもどれくらいの時間遊ぶことで満足できるのかを考えて、閉室の時間と照らし合わせて考え、お子さんが十分に遊べるような時間にセンターを訪問できるようにする必要があるとわかりますね。

② 子どもが眠くなる時間帯ではなかったか?
お子さんが午前中から幼稚園や保育所、または習い事などに行っていた、または午前中プール遊びをしていたなどのことがあって、いつもより体力を使って眠くなっていたかもしれません。
・お子さんの体力にもよりますが、一定の年齢になるまでは、お昼から夕方にかけて眠くなることがあります。その日のスケジュールとお子さんの体力を合わせて、子育て支援センターに行く時間や日程を考えることっが必要かもしれません。

③お子さんはお腹が空いて機嫌が悪くなってしまったということはなかったでしょうか?
お昼ご飯をしっかり食べていたのかどうか、振り返ってみましょう。また、お子さんは一度にたくさん食べられないため、おやつが必要ですが、おやつを食べていなかった、または量が少なかったなど考えられることがあります。
・昼食の量が少なければおやつの量を増やすなど、空腹による不機嫌を防ぐ工夫が必要かもしれません。また運動量がいつもより多いとその分お腹が空くということもあるので、いつもよりお腹が空いているということも考えられるので、量の調節が大切になりますよね。

④ お子さんは、それまでに疲れてしまうような活動をしたということはないでしょうか?
いつもなら、夕方まで元気でいるお子さんも、午前中にいつもとは違う体を使って遊んでいたり、暑い中で活動していたということなどがあると、疲れていて不機嫌になるということもあるでしょう。
・いつもと変わらないように見えても、活動内容や気温や天候によっても疲れ度合いは変化します。その点を意識して故sだおて支援センターへ行くかどうかを判断してあげるということが必要かもしれません。無理に今日行かなくてもまた行けるという親としての判断も大切になります。

⑤ 体調が悪かったということはないでしょうか?
朝から下痢気味でトイレに通っていた(下痢)とか、三日間もうんちが出ていない(便秘)、食欲が無い、ゴロゴロしていることが多い、動きがいつもより少ないなど、しんどい様子があれば、お子さん自身がいつもより自分のコントロール力が下がっていということが考えられるでしょう。
・お子さん自身は、体調が悪いけれど遊びたい欲求が行きたいという気持ちを優先してしまい、実は自分の状況が理解できていないということがありますので、いつもとは違う様子がある場合は、お出かけを控えた方がいいということが考えられるでしょう。


こんなふうに、一つの事例を取り上げても、いくつかの原因が考えられ、またその原因に対する判断や工夫も考えられます。

「機嫌が悪くなってしまう」ということについて、お子さんの気になる行動として観察し記録をつけていくことで、お子さんを理解しやすくなります。
そうすることで、機嫌が悪くなって困るということが減少するでしょう。

これは一例ですので、実際にはもっと複雑なことも多くあると思います。

その状況に応じた対応は、1人では考えにくいものです。
それは、親も自分のやり方が「普通」のやり方になっていることが当然ですし、他の人のやり方を見たり聞いたりする機会は非常に少ないですので、困りごとへの対応を一緒に考える誰かが必要になるのです。

今回は、お子さんの行動を観察して記録することで、困った行動の原因を考え、その行動を減少させるための工夫を考えるということについて、お伝えしました。

今、お困りのことがある方は、一度試してみてくださいね。

また、相談したいという方は、お問い合わせより、ご連絡ください。
オンラインでも、お話をお聞きし、適切だと思われることをご提案したり、ご相談者様がご自分で原因や工夫を見つけ出せるようにお手伝いします。

ペアレントトレーニング21  子どもの困った行動を減らすために
ペアレントトレーニング21  子どもの困った行動を減らすために

2023/09/01

ペアレントトレーニング20 子どもの行動を記録しよう!

子どものある行動が気になるのなら、記録することがとてもいい方法です。

これまでの記事にある子育てに役立つコツを参考に、観察をして、子どもの様子を正確に知ることが大切です。
また親であるあなた自身がどんなふうに関わることが必要なのか、どんな関わり方が良くなかったのかなどが、見えてきます。

そして、目標としたことができた時には、カレンダーに丸印などをつけて、その変化を意識できるようにするとモチベーションが上がって継続しやすくなります。

そんなことを、1週間も続けられれば、自信がつくと共に、習慣になっていきます。


さて、あなたは子どもの気になる行動を、注意深く観察し記録することができるでしょうか。



子どもの行動を記録することで起こるいいこと

① 気になっている行動が本当に問題なのかがわかります。

「いうことを聞かないと思っている」という場合、全てのいうことを聞かないのでしょうか。
いうことを聞くこともあるとすれば、「いうことを聞かない」ということはどの内容なのかについて考えることができます。
そして、その内容について、適切であるかどうかを考えるきっかけになります。


②子どもの行動に親がどう対応しているかがわかります。また、どんな時どんな理由でその行動が起こるのかがわかります。

いうことを聞かないと感じた時に、親としてのあなたがどのように声をかけているのかを振り返ることができます。
「どうしてこんなことができないの!!」と怒鳴ったり、「どうせできないと思っていた」と自己肯定感を下げたりしているとしたら、そのことに気づきます。
また、どんな時に頼み事や指示をしたのかを振り返ることができます。
例えば、子どもがテレビを見始めた時に、「〜をしてきて」と頼んでいたとしたら、子どもはいうことを聞きやすいでしょうか?大人もそうですが、今から何かしようとした時に、別の何かを頼まれたらすんなりと動くことが難しいということはあなたも同じでしょう。
さらに、年齢にそぐわない指示は、難しすぎてできないということもあるはずです。3歳の子どもに台所で洗い物をしてという指示はとても要求が高すぎて実行することは難しいと、一般的には思われます。


③行動の変化を知ることができます。

子どもの気になる行動を観察し、記録を続けることで、例えば、「昨日は8回気になる行動があったけれど、少し声の掛け方を変えたら今日は4回になっているわ」とか、親の態度を変えた後では「1回になり、ほとんどなくなった」と知ることができるでしょう。
また逆に、「また約束を守らずに〇〇してるのね、やっぱりあなたには無理ね」とか、「やりなさいって言ってるでしょ!!」と怒鳴ってしまったから、気になる行動が増えたなどということもわかってくるかもしれません。


④対応策を始めた時、目標をいつ達成したかがわかります。

気になる行動に対して、親としてこうしていこう、子どもにも向き合って話して、2人で相談しいて決めたことを実行していこうとスタートした日から記録を始めることで、「1週間すぎたけれど、うまくいっているわ」と感じたり、「1ヶ月ですっかり変わったわ」と、親も子どもも目標が達成できたことを確実に知ることができるでしょう。いつからだったかな?とか、長く続けているのに、と感じていても、それが実はまだ日目だったりすると、もう少し頑張ろうと思うことができるのです。


いかがでしょうか。

この記録を「行動日記」と言います。
いつ、どこで、その行動が起こり、直前に何があったか(原因)、直後に何があったか(親の対応)を書き込みます。行動日記を記録することで、次のことがわかります。
・子どもの行動パターン
・どのくらい起こっているか(頻度)
・親がどう対応しているか、いつも同じように対応しているか
・起こりやすい時間帯と場面
・「間違って与えるほうび」になっていること


このような形で行動日記をつけることから、はじめてみましょう。
あなたとお子さんの姿が見えると、今後どんなふうに対応したらいいのか気づくことになるでしょう。

ペアレントトレーニング20   子どもの行動を記録しよう!
ペアレントトレーニング20   子どもの行動を記録しよう!

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